ロ式八十馬力発動機の清掃
収蔵品である瓦斯電ロ式八十馬力発動機(ル・ローンC型回転式エンジン)の清掃を行いました。
ロ式八十馬力発動機は、大正時代にフランスのル・ローンC型エンジンを東京瓦斯電気工業(現在の日野自動車(株)の前身)が国産化したものです。
クランクケースに残っていた刻印を読み取ると・・・
正ロ式八十馬力発動機 第三十九号 東京瓦斯電気工業製造 大正十一年八月
とあります。
土中から掘り出されたもので、シリンダの冷却フィンの間などに泥や砂利が詰まっており、セッセと泥落としという具合です。
不時着した機体に搭載されていたのものだったのでしょうか?
全体的に錆びていて、プッシュロッドが回転方向にひん曲がっていたり、シリンダがズレていたりするのですが、
エンジンそのものの原型は留めており、大正時代の日本の工業技術を示す貴重な史料といえるでしょう。
# ル・ローンC型エンジン自体は、所沢航空発祥記念館や
# 東京の交通博物館(移転のため閉館しちゃいましたが)に完全なものがありますね。
先日の収蔵庫公開で公開展示しましたが、恒久展示になるかどうかは未定です。
その他:
昨日から9/2(日)までの期間、館内UF-XS実験飛行艇左舷のスペースに、政府専用機(B747)に使用されていた座席が新たに展示されています。
写真左から、一般客室用、随行員室用、秘書官室用、会議室用、貴賓室用です。
土日には、座席への着席ができま~す。 平日はダメで~す (^_^;
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