2007年10月度 ボランティア・グループ月例会 他
1. ボランティア・クループ10月度月例会
博物館ボランティア・グループの10月度月例会が行われました。
今月の展示機説明はKHR-1実験ヘリコプター。
展示機の中ではあまり目立たない機体ですが、実は戦後日本のヘリコプター開発のパイオニア的な機体です。
この機体に付いているリジッド・ローターの開発経験と実績が、後のBK117ヘリコプターの共同開発やOH-1観測ヘリコプターへ繋がっていきました。
このヘリコプターが無かったら、BK117もOH-1も無かったかもしれません。
私としてもこのKHR-1の復元作業が、初めて「航空機の復元/修復」というものに関わらせてもらったとうこともあり、思い出のある機体でもあります。
本機の復元をやっていた当時(2000年)に、復元チームのリーダーを勤められた大塚さんから次のようなことを伺いました。
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BK117の開発当初、ドイツのMBB社(現在のユーロコプター社)に交渉に行ったら
「日本人にヘリコプターが作れるものか」と全く相手にされず、話も聞いてもらえなかったそうです。
当時の世界的に権威のあるジェーン航空機年鑑にKHR-1のことが載っていて、それを提示して「日本でも独自にヘリコプターの開発をやって、実験機も飛ばした経験がある」と説明したら、それまで鼻で笑っていたドイツ人達が話を聞いてくれるようになった。
先輩達がKHR-1でヘリコプターのローター・システムの開発実績を作っていてくれたおかげだった。
今、日本が世界で対等に話が出来るのも、過去に先輩達が頑張って実験機を作り、飛ばして実績を残してくれたからこそ。
そういったことをKHR-1復元機を通じて、今の若い人たちにも知ってもらいたかったのだと。
・・・KHR-1の復元記は、かなり前に手をつけかけてそれっきりになってしまっているのですが(なんか、そういうの多いな~ (^_^;; )
うーん、纏めたいのはヤマヤマなんですが、やらなきゃならんこと多すぎ(泣)
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次回のボランティア月例会は、11月10日(土) 10:00~です。
展示機説明は「OH-6ヘリコプター」の予定です。
2. US-1Aの機内清掃
来月実施予定のUS-1A特別機内見学の前準備ということで、機内の清掃を行いました。
機首のレドーム内に雨水が沢山溜まってました。 これはなんとかしないと。
US-1A特別機内見学は11月3日(土)、4日(日)のそれぞれ10:00~12:00、13:00~15:00に催される予定です。(雨天中止)
なお、見学者数に制限がありますので(先着160名/日) 、ご注意下さい。
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※ その他(岐阜基地航空祭に関連して)
10月28日(日)は博物館のお隣・航空自衛隊岐阜基地にて航空祭が催されます。
例年は航空祭の前日にはアクロバットチーム・ブルーインパルスの予行飛行が
行われ、この予行見物に丁度よい場所にある博物館にも大勢の方が来られますが、
今年の航空祭前日の
10月27日(土)は博物館は臨時休館となっており、
博物館の敷地内(芝生広場も)には立ち入ることはできません。
注意願います。(10月28日(日)は通常通り開館とのことです)
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