2008年3月度 ボランティア・グループ月例会 他
1.博物館ボランティア・グループ3月度月例会
博物館ボランティア・グループの3月度月例会が行われました。
先月の展示機維持活動(VTOL-FTBベルマウス交換作業)の報告や
3階の体験型FA200の運用方法などについて話し合いました。
今月の展示機説明は「日大/伊藤忠N-62軽飛行機」を取り上げました。
軽飛行機といえば、アメリカのセスナ社のものなどが有名ですが、
N-62は、1960年代に伊藤忠航空整備の技術スタッフと日本大学工学部の学生達が
設計・製作した、国産の軽飛行機です。
国産とはいえ、当時は航空機部品を製造する国内メーカーが少なく、装備品の大部分を
外国製部品に頼らざるを得なかったために生産コスト面で外国機に勝てず、
わずか6機作られただけで生産中止に追い込まれてしまった、悲劇の国産機でもあります。
当博物館に展示のJA3251は現存する3機のうちの1機で、量産型の1号機です。
# かかみがはら航空宇宙科学博物館の収蔵機には「記念すべき第1号機」というのが多く、
# ・T-1 #801(T-1の試作1号機。非定期公開)
# ・FA200改 JA3263(FA200の試作量産1号機)
# ・サフィール91B改X1G(サフィール91Bの量産1号機)
# ・N-62 JA3251(N-62の量産1号機)。
1998年に山梨県の日本航空学園で修復され、同年11月11日に博物館のお隣
航空自衛隊岐阜基地まで飛行、そのまま当博物館に搬入されました。
日本国内で修復/復元された航空機の中で、実際に飛行するまでの修復が行われた
数少ない例でしょう。
次回のボランティア月例会は、4月5日(土) 10:00~です。
展示機説明は「ハンス・グラーデ機」の予定です。
2.展示機維持活動
午後からは、展示機の見回り点検を行いました。
【3階テーマハウスの体験型FA200の点検】
キャノピーの開閉が渋かったのでグリスアップを行いました。
この手の体験搭乗機は塗装の剥がれも気になるので、タッチアップもしてあげたいです。
【KV-107IIを点検中】
KV-107は屋外展示機のわりには意外にも塗装の状態は良好。
(環境条件に厳しかった「沖縄仕様機」だから耐候性の良い塗料が使われているのかな??)
ただ、ブレードアンテナやFRP部品等、樹脂製部分の塗装剥離が醜く、
部分的に錆びも見られたので、日を改めて対策実施することにしました。
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