屋外展示機P-2J対潜哨戒機のプロペラのカフス(プロペラ・ブレードの根元部分)の
被膜が経年劣化しボロボロになってしまっているのが気になっていたのですが、
今日は、このプロペラのカフスの再塗装(というとちょっと語弊があるかも?)を
行いました。
P-2JやUS-1A(現用機のP-3CやC-130Hもですが)のプロペラの根元には、
カフスと呼ばれる翼型をした整形材がついています。
カフスはエンジン・ナセルへの空気の流入を向上させる効果があります。
このカフス、薄いゴムの被膜で覆われているのですが、この被膜が劣化して剥がれ、
発泡樹脂製の下地が露出してきちゃったですよ。

【天日に晒されて表面がボロボロになってしまったP-2Jのプロペラ・カフス】
本来なら、ゴム被膜を貼りなおすのですが、ちょっと博物館の屋外でできるような
作業ではありません。
とはいえ、このままにしていれば下地の発泡材まで浸食されていってしまうので
放っておくわけにもいかず、上から厚めにペイントを塗ることにしました。

【P-2Jのプロペラ・カフス表面を塗装中です。】
今回、塗装を行ったのは、特に劣化が酷かった直射日光に晒された面のみ。
日陰になる面は、塗装はせずにそのままにしました。
カフスのおもて面には、プロペラ・ブレードの部品番号や製造番号が
ステンシルでマーキングされていたのですが、
上の写真のように、ゴム被膜とともに剥がれて消えてしまっていたため、
塗料でベッタリ上塗りしてしまいました。

【カフス表面塗装後。 ステンシル消えてしまったです(泣)】
・・・というものの、ステンシルの記録はちゃんととってあるので、
後日、再現する・・・つもりです。 (いつになるかは分からない (^_^;; )

【これは同じ部位を2006年秋の全面再塗装前に撮った写真です。
この時点でステンシル文字は消えかけていたのですが、撮っといてヨカッタ】
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