謎のブルーインパルス??模型の展示作業
博物館に、とある飛行機の模型が持ち込まれたので、その展示作業を行いました。
その模型というのがこれ。
【この模型は・・・T-4ブルーインパルスっぽいですが、なんかちょっと違うような】
T-4ブルーインパルス機のようなのですが、塗り分けがF-86F時代の塗装??
それに、T-4に比べて全体的に細身で、とんがってるような。
エンジンのインテークも形が違うし。 ナンチャッテT-4ブルーインパルスか??
【ホンモノのT-4ブルーインパスルは、こうですよね~。 まるっこい。】
謎の飛行機模型の正体はとりえあず置いといて(^_^; 小汚かったので掃除です。
【中性洗剤で汚れを拭き取り中です】
翼の後縁などに欠損や塗装の剥がれなどありますが、とりあえず修復はせずに
そのままの状態で、展示場に置くことにしました。
展示場の一画、T-4開発史コーナーのT-4風洞模型改造ブルーインパルス機、
もとい、T-4の風洞模型をブルーインパルス色に塗ったヤツ(^_^; の下に置きました。
【T-4開発史コーナーに置きました。 小っちゃく見えますが・・・】
・・・さて、この模型の正体ですが、なんじゃらほい。
むむっ! 台座に"KA850"って書いてありますよっ。
この模型の正体は、1981年に防衛庁(当時)の次期中等練習機計画
(MT-X、後のT-4練習機)の提案要求に対して、
川崎重工が提出した機体案KA850なのでした。
T-4の設計案は、初めの頃はこんなスマートでとんがった飛行機だったのです。
”なんちゃってT-4”ではなく、深~くT-4に関係している模型なのでした。
そんなワケで、博物館の展示物になるのはある意味当然で、頷けるというもの。
この形状だった案が、開発が進むにしたがって、ブルーインパルスでおなじみの
T-4の恰好になっていったわけですね。
なお、なんでハチロク・ブルーインパルス塗装にされているのかは、よくわかりません (^_^;
提案時からブルーインパルスへの採用を意識していたのかしらん??
後日、本模型の説明ボードも用意される予定です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※ ボランティアの皆さんへ連絡
来週4/6(土) 10:00~ 博物館ボランティア・グループの平成25年度総会です。
ご参集よろしくお願いします。
| 固定リンク
コメント