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2017年5月14日 (日)

竹製落下タンク他の引き取り

※ かかみがはら航空宇宙科学博物館の本館及び屋外実機展示場はリニューアル工事のため、2018年3月まで一時閉鎖されています。
収蔵庫特別公開を除いて、一般の方々の入館はできなくなっていますのでご注意ください。

収蔵庫特別公開の詳細については博物館公式ホームページ(下記URL)を参照ください。
http://www.city.kakamigahara.lg.jp/museum/3920/017236.html

岐阜県内に在住の方から、戦時中の戦闘機に使われていた、竹製の落下タンク寄贈の申し出があり、
館長と一緒に引き取りに行ってきました。

現在、収蔵庫展示で木製の落下タンクが「飛燕」戦闘機の傍らに展示されていますが、竹製の落下タンクも収蔵品に加わりました。

木製タンクは外皮に木の薄板が使われていますが、竹製タンクは外皮に竹を編んだ上に和紙を貼ったものが使われています。

P170514_1

紙の製造銘板には、かすかに「らっかたんく」と書かれているのが分かります。
ちなみに展示中の木製落下タンクの方の銘板は、表面が剥がれて判読困難になってしまっているのですが。

P170514_6
製造銘板の後ろには「竹製」と書いた紙が貼ってあります。

P170514_2
木製の落下タンクは表面が緑色(黄緑七号色)で塗装されていますが、竹製の落下タンクは灰色です。 落下タンクの取扱説明書どおりだ。

P170514_3
写真のように状態が悪く、タンクの下面も破損しているのですが、かえって内部構造が見えていいかも?

ただ、表面の和紙や竹の劣化が進んでいて、どうやって保存・展示しようか悩んでいる次第。 虫が湧いた形跡もみられたので、いっぺん燻蒸する必要もあります。
これを解決するまで、当面は一般公開は見送りかな。

もう一点、非常に貴重なものが、竹製落下タンクを一緒に寄贈されました。

「飛燕」搭載エンジンであるハ40エンジンの分解用工具箱!
こちらは早速、収蔵庫展示中のハ140エンジンの横に展示されました。

P170514_4
残っていたのは工具箱だけで、残念ながら中身の工具は一切失われていたのですが、それでも貴重なものですよね。

工具箱の製造銘板は下写真。
昭和18年?19年?8月製造。 なんとなく、19年かな?

P170514_5

その他、収蔵庫の「飛燕」展示の今週からの改善点。

ハ140エンジンには、要望の多かったエンジンの下面が見えるよう、鏡が置かれました。
P170514_7

P170514_8

「飛燕」胴体の国籍マークのプロジェクション・マッピングも、投影時間の見直しが行われました。
無地 -> 日の丸 -> 無地 -> 米軍マーク -> 無地 (以降 繰り返し)といったパターンになり、米軍マークの投影時間は、これまでの2分から30秒に短縮されました。

日の丸の白縁(本来は無い)も、日の丸の境界をハッキリさせるために付けるのが仕方ないなら極力細くして!という要望が取り入れられて、細くなりました。

P170514_9
現状、「飛燕」直上の天井照明がとても明るいので、どうしてもプロジェクションの色が薄くなっちゃうのです。

「飛燕」のプロジェクション・マッピングは、本リニューアル・オープン展示に向けた試行段階であるので、白縁が目立たないように灰色にしてみるか?など、今後も色々と試してみるとのことです。

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