« P-2J対潜哨戒機の再塗装(2020/11/1) | トップページ | 展示機維持活動・US-1Aの水洗い(2020年11月) »

2020年11月 7日 (土)

2020年11月度ボランティア・グループ月例会 他

博物館ボランティア・グループの11月度月例会が行われました。

P201107_1

1. 博物館からの連絡事項
・10月の状況:入館者数は前年同月に比べて約半分で、団体客が戻りつつあるものの厳しい状況。
企画展「おかえり!はやぶさ2」が10/24から開催。来年2/1まで。
・11/1に新たな試みである「そらはくコンサート」を開催。好評であった。
・11/7、8の2日間、日本航空の協力による航空教室「JAL DAYS」を開催します。
・11/7、クロストークショー「XF-2開発の教訓と未来」 を開催します。
・「家族で県内修学旅行プラン in 岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」の協力依頼。

2. 前月度の活動報告
・展示機維持活動
 10月は活動予定日がことごとく天候不良で、計画していた活動は実施できず。
 今月は毎週土曜日に屋外展示機の水洗いを計画したい。

3. ボランティアご意見箱(館側との協議結果を発表)
・STOL実験機「飛鳥」公開について提案
・企画展の提案
・展示解説パネルの不備指摘
・「はやぶさ2」展についての意見
等々

4. 展示機説明「日大/伊藤忠N-62軽飛行機」
今月は、展示機の中ではちょっと目立たない(失礼!) 地味な軽飛行機、N-62を取り上げました。

N62_201003

N-62は、1960年代に伊藤忠航空整備が外国製機に独占された軽飛行機市場に参入しようと日本大学理工学部と共同で設計・開発した国産独自の軽飛行機です。
N-62の名称の"N"は日本大学のN、"62"は1962年開発開始からとったもの。
セスナ機など外国製の同級機に勝る短距離離着陸性能(着陸滑走距離150m)をもち、生産コストを下げるための徹底した簡素な構造を特徴としていました。

日本が高度成長期を迎え、YS-11旅客機を筆頭に、国産航空機で世界に打って出ようと意気込んでいた時代です。
N-62も、1966年に積極的な海外販売も目論んでFAAの型式証明を取得しました。

しかしながら、海外への輸出を狙っていたN-62は売れませんでした。
その理由として挙げられたのは、

・性能面では外国機に劣らなかったが、内部艤装が貧弱であったこと。
・日本国内には航空部品メーカーが無く、主要部品の大半を海外からの輸入に頼らなければならなかったため、価格面で外国機に対抗できなかった。

N-62の販売価格は640万円でしたが、当時はその金額であれば、アメリカからセスナ機を買えたのでした。
「若気の至りと言われればそれまでだが、素性の知れない飛行機(N-62)を買うよりは、実績のあるセスナを選んだ方が無難・・・ということだった」とはN-62設計者の言葉ですが、これが現実でした。
関係者の努力とは裏腹に、結局、N-62は 試作1機 と 量産型5機 の計6機で製造中止に追い込まれてしまったのでした(涙)

そんなN-62、当博物館に展示のJA3251は量産1号機で、現存する唯一の機体です。

かかみがはら航空宇宙博物館のテーマ「日本の航空技術者は何にチャレンジし、何を残したか」に合致する機体であったため、展示機に選ばれました。

本機は、山梨県の日本航空学園で教材として使用されていましたが、整備授業による度重なる分解や塗装作業の教材として使い込まれていたこと、経年劣化や腐食等もあってそのままでは展示できる状態で無かったため、1997年~1998年にかけて、当館への収蔵にあたって同校の学生達が主体となって修復作業が行われました。
本機は我が国で初となる"飛行を前提とした修復作業"が行われた機体でもあり、1998年11月8日に山梨の双葉滑空場から岐阜飛行場まで実際に飛行してきた後、当館に搬入されました。

※ 1998年の飛行時に使用したエンジンは修復にあたって新調されたものでしたが、博物館搬入後にオリジナルのエンジンに載せ替えられており、現在は飛行することは出来ません。あしからず。

~~~~~~~

次回のボランティア月例会は、12月5日(土) 10:00~の予定です。

~~~~~~~

本日午後は、講演会&クロストークショー「XF-2開発の教訓と未来」を聴講しました。

P201107_2

会場のシアター・ルームは、ほぼ満員でした。

著名な航空写真家・徳永克彦氏の写真集「X 未踏のエンベロープ」の発売記念トークショーということでしたが、当初予定にはなかった徳永克彦氏ご本人も来館され、トークショーに参加されるというサプライズ!

徳永氏ご本人が来たとなれば、トークショーが終わったら当然サイン会だ!!

P201107_4
私もサインしてもらっちった(ウレシイ)

同日開催のJAL DAYSは、今日は航空整備士さんのお話しでこちらも魅力的だったのですが、トークショーの方の行ってしまったッス。

~~~~~~~

さて、今週のP-2J対潜哨戒機の再塗装作業の状況です。

P201107_5

P201107_6

P201107_7

P201107_8

P201107_9

P201107_10

P201107_11

P201107_12

|

« P-2J対潜哨戒機の再塗装(2020/11/1) | トップページ | 展示機維持活動・US-1Aの水洗い(2020年11月) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« P-2J対潜哨戒機の再塗装(2020/11/1) | トップページ | 展示機維持活動・US-1Aの水洗い(2020年11月) »