屋外展示機維持活動・US-1Aの点検とYS-11後部非常ドア不具合の対応(2021年3月)
3カ月ぶりにUS-1A救難飛行艇の点検と機内に溜まった雨水抜きを行いました。



【後部胴体の床下に溜まっていた雨水を手動ポンプで排出】
毎度のごとくですが、床下にかなりの量の水が溜まっており、機内金属部品の腐食もだいぶ進行していました(泣)
US-1Aは機内各部のドレン配管が腐食してきており、いたるところから雨水漏れを生じています。悲しい。
P-2Jのメインエンジン・カバーの開放点検もやろうと思っていましたが、風が強すぎて見送りにしました。
午後はYS-11の胴体左舷後部非常ドアの開閉レバー操作が異様に重くなってしまった原因調査を実施。

【YS-11の左舷後部非常ドア。開閉レバーが重くて開閉困難状態】
ドアの内張を取り外して、ドアロックを作動させるリンク機構の状態を確認しました。


【ドアの内張を取り外して内部を確認します】

【ドア内張の取付ネジは、姿見で確実に元の位置に戻せるようにします】
う~ん、樹脂製の内張も経年劣化していて、気を付けないと裂けちゃいそうだよ・・・。
そこはベテランの元・整備員のオノギさんが丁寧に取り外してくれました。オノギさん感謝!!
うおお、ドアのロックを動かすリンク機構のトルク・チューブのベアリング部が錆び錆びだ!

【ロックのリンク機構が錆び錆びです】
リンク機構に浸透性潤滑油をたっぶり吹き付けて何度か動かしたところ、少しづつですが動くようになってきました。
とりあえず、今日のところは時間切れののためここまで。
潤滑油が浸透するのを待って、また日を改めて対応することにしました。
ドアの内張は復旧せずに外したままにしておくことにしました。

【内張を外したYS-11左舷後部非常ドア】
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