« 屋外展示機維持活動・V-107AとYS-11の点検(2021年6月) | トップページ | 屋外展示機維持活動・US-1Aの点検(2021年7月) »

2021年7月 3日 (土)

2021年7月度ボランティア・グループ月例会

空宙博ボランティア・グループの7月度月例会が行われました。

4月以降、5月6月と岐阜県の「まん延防止等重点措置区域」指定のため活動休止でしたので、久しぶりにボランティア・メンバーが顔を揃えました。

P210703_1

1. 博物館からの連絡事項
・4月~6月の状況:入館者数は前年度比で約4%減。最近は団体の受け入れ再開もあって徐々に増えつつある。
・企画展「ユーリ・ガガーリン物語」は5/17終了の予定だったが、外出自粛で観覧できなかった人が多かったため、7/14まで延長。
 GW中に予定されていた関連講演会2件も流れたが、録画した講演の様子を「デジタルそらはく」で配信中。
・今月のイベント: 企画展 人工衛星「ふしぎ・つながり・みらい」展が7/17(土)~9/6(月)まで開催。その他、7/11(日)にWROジャパン岐阜地区予選が行われます。
・空宙博の新型コロナウィルス対応について、まだ油断できない状況が続いているが、感染防止対策を取りながら徐々に緩和していく方向。
 但し、T-3体験搭乗など身体接触を伴うものは中止を継続します。
 ボランティアガイドはソーシャルディスタンス徹底での再開を検討するが、ボランティアの皆さんの同意が条件。再開時期は別途、相談しましょう。
・遅ればせながら、2021年度の顔写真付きボランティア登録証を配布。
・夏休み期間中の子供向け紙飛行機教室と傘ぶくろロケット教室について、ボランティアに支援の依頼。

2. 学芸アドバイザー・佐竹氏挨拶
・ボランティアから提出した企画展案へのお礼と、空宙博学芸体制向上への取組みについて説明がありました。

3. 前月度の活動報告
・展示機維持活動
 コロナ禍で活動自粛の中でしたが、4/10 US-1AとP-2J、4/24 V-107AとYS-11、6/12 US-1A、6/26 V-107AとYS-11の点検・機内換気・水抜きを実施しました。
 US-1Aは相変わらず機内への雨漏れ多く、構造材等の腐食が進んでいる。
 P-2Jは昨年の再塗装の効果あってか、外板合わせ面からの染み込み等による機内の水溜りは見られなくなったが、動翼開口部等にスズメ営巣あり、雛の巣立ちを待って対処したい。
 V-107Aの後部ランプドアの開閉試行は未実施。
 YS-11のドア開閉は問題なし、機内公開は夏場の酷暑期は避け、今秋頃からの再開を検討したい。

4. ボランティアご意見箱(館側との協議結果を発表)
・A2ゾーン「飛燕」ハ140エンジン横に5月から過給機のカットモデルが追加展示されたが、その影響でエンジン本体が結界柵に平行では無く、斜め配置になってしまったのは好ましくないので、是正して戴きたい。

5. 展示機説明「川崎KHR-1実験ヘリコプター」
今月の展示機説明は、昨年末からずっと延期にしていた、KHR-1実験ヘリコプターです。

Khr1_180506
【我が国ヘリコプター開発のパイオニアともいえるKHR-1】

KHR-1は1968年、川崎航空機工業(現在の川崎重工業)が独自に開発した特殊鋼製板バネ式ハブのローター・システム(リジッド・ローターと呼称)の研究のためにKHR-1を改造して1機だけ製造された実験用のヘリコプターです。

無関節ローターは構造がシンプルで整備がしやすく操縦もしやすいという優れた特性を持っているため、最近の新しいヘリコプターの多くに採用されています。

KHR-1での飛行実験結果、良好な操縦性が実証され、このローター・システムをベースにして新たに8人乗りの多用途ヘリコプター・KH-7の開発が進められましたが、当時のオイルショックによる景気低迷の影響を受けて、このKH7の開発は無念の中止。

しかしながら、ヘリコプターの心臓部であるKHR-1でローター・システム研究に取り組み、それによって得られた成果と実績は、川崎重工業のヘリコプター製造メーカーとしての技術水準の高さを示すものとして評価されました。
1977年、ドイツのMBB社との多用途ヘリコプターの国際共同開発プロジェクト(BK117となる)において、対等のパートナーとして開発を進めることができた大きな要因となったのです。
KHR-1で経験を積んだ技術者達が中心となって、BK117を国際共同開発し、BK117で育った次の世代の技術者達によって、純国産ヘリコプター・OH-1へと繋がっていったのです。

KHR-1の実機は、実験後に通常のKH4ヘリコプターに戻されて海外に売られてしまったらしく、現存していませんでしたが、
KHR-1のローター・システム部分は川崎重工業の倉庫にひっそり残されていました。
1996年の春、当館でヘリコプター解説のボランティアをされていた大塚教晃氏がKHR-1の復元・展示を提案。
展示の機体は、当館の修復工房(現在のオリエンテーション・ルーム)にて、4年の歳月をかけて復元したものです。

Khr1_000206
【KHR-1復元機のエンジン搭載作業(2000年2月6日)】
 
Khr1_000423
【KHR-1復元機のローター・ブレード取付作業(2000年4月23日)】

私も当館のボランティアに参加した1998年から、本機の復元作業に関わらせてもらいましたので、非常に思い入れのある展示機でもあります。
もう20年以上も前のことになるんですね、懐かしい。 まだ20代、若かったなぁ(^_^;

Khr1_000701
【KHR-1復元チーム記念撮影(2000年7月1日)】
2列目向かって左から3番目が私です。
~~~~~~~

次回のボランティア月例会は、8月7日(土) 10:00~の予定です。

|

« 屋外展示機維持活動・V-107AとYS-11の点検(2021年6月) | トップページ | 屋外展示機維持活動・US-1Aの点検(2021年7月) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 屋外展示機維持活動・V-107AとYS-11の点検(2021年6月) | トップページ | 屋外展示機維持活動・US-1Aの点検(2021年7月) »