2023年1月度ボランティア・グループ月例会 他
空宙博ボランティア・グループの1月度月例会が行われました。

1. 博物館からの連絡事項
・新年の挨拶と、昨年中のイベントやガイド等へのボランティアの支援に対し、お礼の言葉がありました。
・今年3月にはリニューアル・オープン5周年、新たにF-4ファントム戦闘機と体験用BK117ヘリコプターの展示、シアター映像の一部更新などが予定されているとのことです。
・12月の来館者は先月の約半分、前年同月比では3割減で先月以降、低空飛行が続いている。今月に入ってからは昨年とほぼ同数に戻ってきた。
・F-4ファントムの搬入日程と関連イベントについては、今月中旬に公式発表があります! 乞うご期待!
・イベント関係:
1/28~5/8まで、小型月着陸実証機「SLIM」の企画展「ピンポイント・コンパクト・SLIM ―日本、月へ。その先へ。―」を開催します。
・館建屋の施設改修工事: 1/10に館内足場の撤去を実施予定、2/28~3/5は電気工事のため臨時休館になります。
・当博物館の展示機数の数え方についての説明
・スポット・ガイド1月分の調整: 1/8(日)は「飛燕」、ISS、T-33A、「飛燕」、1/22(日)は「ヘリコプターの歴史」、人工衛星、VTOL-FTB、「飛燕」を予定。
2. 前月度の活動報告
・紙飛行機教室の支援: 12/18(日)、25(日)
・スポット・ガイド: 12/11(日)は KAT-1、ヘリコプターの歴史、ISS「きぼう」、「飛燕」を実施。12/25(日)は T-2 CCV、ISS「きぼう」、STOL「飛鳥」、S1 ゾーンを実施しました。
・年末すす払いの支援: 12/25(日)AM 航空少年団によるT-2 B.I.と「飛鳥」の清掃の指導を実施しました。
・屋外展示機維持活動: 12/10(土)に YS-11 の点検・清掃を実施。左舷内側エンジン・カバーを閉める際、ラッチが1カ所勘合しにくくなっていた。 カバー全体に歪みが生じているようであり、要注意。 12/24(土)は天候不良(雪)のため中止にしました。 1月~2月は緊急案件の無い限り、屋外活動は休止にします。
3. ボランティアご意見箱
・YS-11 の機内掲示物(館側で設置したもの)に古く変色、劣化しているものや、実情に即していないものあり。 機内通路のカーペットを止めるテープに劣化・剥がれあり。また、カーペットに雨水が染みやすくカビ臭の原因になっている恐れあり、材質の見直しを検討願いたい。
・S4 ゾーンはやぶさ模型展示で再突入カプセルと探査車ミネルバ模型の照明が無く見ずらいので、改善を希望。
・A1ゾーンの「サルムソン初飛行100周年」の立看板について、100周年なのは川崎製の機体であり、フランスや日本陸軍製造の機体の初飛行とは異なるので誤解されないようにすべき。
・スポット・ガイド時の館内放送や他の紹介映像音声の対処やスピーカー・システムの改善についての要望。
・・・等々
4. 展示機説明:『川崎式BK117ヘリコプター』
今月の展示機説明は、地元各務原市で製造されている、BK117ヘリコプターの開発の歴史や機体の特徴などについて解説しました。
BK117は川崎重工業がドイツのMBB社と共同開発したヘリコプターで、報道ヘリや救難、ドクターヘリなど幅広く活躍しており、テレビで目にすることも多いヘリコプターですね。
現在では最新型のBK117D-3が製造されており、メイン・ローターが4枚から5枚に増え、テール・ローターはダクテット・ファンになって印象が大分変っていますが、それはさておき。
【BK117P5次世代飛行制御システム実験機】
当館展示機のBK117P5は、赤い色をしていますが消防ヘリコプターではありません (^_^;
(結構、勘違いをされる来館者もおられたりする)
本機はBK117の原型試作機で日本で初飛行(1979年8月10日)した第1号機という貴重な機体であり、
(ちなみにBK117の初飛行としては、ドイツ側の方が2ヶ月早かった)
また、1999年9月~2000年11月にかけて、FBW(フライ・バイ・ワイヤー)操縦システムとGPS技術を発展、融合させた“次世代飛行制御システム”(パイロットの操縦負担を大幅に軽減する技術)の実証実験に使用された実験機でもあります。
FBWは、従来の機械式のそれに代わって機体の運動をコンピュー夕が制御する操縦システムのこと。
GPSはカーナビでおなじみ、人工衛星からの電波を使ってヘリコプターの正確な飛行位置を知ることができるシステムですね。
この“次世代飛行制御システム”により、ヘリコプターの自動飛行や着陸の自動化を実現した画期的なものでした。
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次回のボランティア月例会は、2月4日(土) 10:00~の予定です。
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屋外展示機のUS-1A救難飛行艇の再塗装作業は昨年末に完了しました!
注:本塗装作業は、空宙博ボランティア・グループは関わっていません。
うん!キレイになったぞ!!
(以下のUS-1Aの写真は2023年1月4日の撮影です)








(展望台が閉鎖中のため、後上方からの写真はありません)
・・・と喜びたかったところですが、パッと見はよいが、正直なところ仕上がりがあんまりよくない!(>_<)
日の丸は色にムラがあるし、垂直尾翼は下地の仕上げがイマイチで古い塗装の剥離が不十分、ステンシルはボケていたり型紙周囲に塗料ミストが付いていたりする。
劣化や腐食部分の処置もなおざりだし(この再塗装の機会に処置してくれるのではなかったのかなあ!? だから、ボランティア・グループは手出しをしなかったのだけれど)、
児童公園の置物ならコレでもよいかもしれないですけれど、博物館展示機のクオリティとしてみると、残念な仕上がりと言わざるを得ません。
一昨年のP-2Jの再塗装ではちゃんとやれて、胸の張れる出来だったのですが。
折角の十数年ぶりの再塗装、現存機の少ないUS-1A飛行艇なのですから、もっとシッカリとやって欲しかった、というのが正直な気持ちです。
喜びたいのはヤマヤマなのですけれど、細かく見れば見るほど・・・つくづく残念で・・・ハァ(溜息)。
次の再塗装はYS-11の番ですが、このようなことのないようにしてもらいたいものですね。
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