一式陸上攻撃機のプロペラが展示されました 他
ボランティア活動ではありませんが、
館内A2ゾーンに、旧日本海軍の一式陸上攻撃機のプロペラが新たに展示されました。
【A2ゾーンに展示された一式陸上攻撃機のプロペラ】
このプロペラは、千葉県船橋市沖の東京湾に沈んでいた一式陸上攻撃機二二型のもので、1979年6月に引き上げられたもの。
引き上げ時には他の機体部分も引き上げられ、その時の写真に"三菱12002"との番号がステンシルされているのが確認できましたので、このプロペラは、一式陸上攻撃機二二型(二二型は三菱重工水島製作所で作られた機体が製造番号12000番台とされています)のものと推定されます。
引き上げ後、千葉県八千代市にあった模型店「マニアホビー」が引き取り、店先に永らく置かれていましたが(私も見に行きました)、昨年、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館に寄贈され、収蔵庫公開の際にご覧になった方もおられるかと思いますが、この度晴れて展示場の常設展示となりました。
【マニアホビーに置かれていた頃の一式陸攻プロペラ】
プロペラの手前には、このプロペラとともに引き上げられた「火星」空冷星形14気筒エンジンの減速機の遊星歯車も一緒に置かれています。
(遊星歯車は、展示キャプションにはプロペラの付属品のように書かれていますが、プロペラではなくエンジン側の部品ですので、誤解なきよう)
海中に沈んでいたことや屋外に長く置かれていたこともあり、かなり腐食が進んでいますが、現存数の少ない貴重なプロペラです。
空宙博のプロペラ単体の展示物は2翅のものばかりなので、3翅以上のプロペラが欲しかったんですよね。
このプロペラの収蔵には一枚噛ませてもらっていましたが、ちょうど新型コロナウィルス感染症の影響等で予算的に厳しい状況で輸送費の捻出が難しくなったりして収蔵が危ぶまれたのですが、なんとか展示にこぎつけることができました。
空宙博のプロペラ単体の展示物は2翅のものばかりなので、3翅以上のプロペラが欲しかったんですよね。 私、本業ではプロペラ整備も担当してるもので (^_^;
わがままを聞いてくださった博物館関係者の皆さんには大変感謝しています。
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全日本空輸(株)ANA整備センター教育訓練部の町田政浩氏による講演会「ANA整備担当者が語る!B787の秘密」が開催されました。
今回の講演では、ボーイング787旅客機の特徴や従来の旅客機との違い、技術進歩の流れ、航空機整備の仕事の楽しさ、航空産業で働く魅力について、1時間ちょっとお話しいただきました。
(講演中は撮影禁止となっていましたので、講演開始前の写真です)
個人的には、ボーイング787において従来機になく大規模に導入された複合材製の機体構造の整備・修理の苦労や、ANAにおけるエンジン交換作業の時間短縮の改善(それまで12時間掛かっていたエンジン交換を7時間でできるようにした)のお話しや映像に興味を持ちました。
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屋外展示機YS-11の再塗装工事の状況です。
塗装作業がかなり進んでいました。胴体の塗装はほぼ完了といった感じでピカピカです(ちょっとピカピカすぎやしないかい??)。
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